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Posted by ミリタリーブログ at

2014年06月18日

東京マルイM870Tactical カスタム③ブルーイング処理

前回アウターバレルを加工したM870ですが、このままだと加工断面が目立つのでブルーイング処理を行います



ブルーイングというのはあまり聞きなれない単語ですが、化成処理によって鉄・アルミ・銅・真鍮などの金属を防錆、装飾などの為に酸化皮膜を形成する処理方法です、もし間違っていたらすみません




これまでの記事
M870カスタム目次→http://keiroom.militaryblog.jp/e554472.html

フォアエンド交換→http://keiroom.militaryblog.jp/e556975.html
アウターバレル加工→http://keiroom.militaryblog.jp/e547789.html




今回使うのはBIRCHWOODのブルーイング液です、これは工場などの高温処理と違い、家庭ででも出来る簡易な溶液です



ガンショップでも売っていると思いますが素材に対して液の種類が決まっているので購入前に要チェックです、

ちなみにM870のアウターバレルはアルミなので画像のスーパーブルーではなくアルミニウムブラックでないといけません、パッケージは似てますが間違えて買う人はアホですね





ホントにアホですね・・・・








ちなみにスーパーブルーは鉄、ニッケルクローム、亜鉛合金、HW樹脂に反応するみたいです




パッケージの最低限の注意事項は日本語ですが殆どが英語解説です






ドクロが描いてあるパッケージがいかにもアメリカンです、内容は皮膚に長時間液体を皮膚に接触させるな、もし飲み込んだりしたら直ぐに医者に行け、と書いてあるみたいです



内容量は90mlで今回使用する分には十分です、ハンドガン一丁くらいならなんとか足りるかと思います








試しにカッターナイフの先端を漬けてみましたが10秒程で急に黒く変色しました



変色後の色は小面積なのであまり参考になりませんが下処理の問題なのかブルーというよりは黒鉛に近い色に見えました、

落ち着いた色で表面に塗装のような違和感がありませんが若干のムラが出ています









で、M870に使うのはこちら、同じくバーチウッドのアルミニウムブラックです





パッケージがよく似ているので何処かのアホみたいに間違えて買わないように注意して下さい









今回使う道具は反応液を入れる適当な容器、数本の綿棒です



容器には既に溶液が入れてあります









他には一応注意書きにある液体と肌の接触を防ぐために使い捨てのビニール手袋を用意しました












これが切断後にヤスリで整えたバレルの断面です、金属鑢で削っただけなのでそこそこ粗くなっています



バレルの断面に液を染み込ませた綿棒でブルーイング液を塗っていきます











そしてこちらが右半分に液体を塗って10秒程放置したものです



最初は薄いですが繰り返して行くうちに徐々に濃くなっていきます、この時綿棒に煤のようなものが付着するので真っ黒になったら交換して作業を続けました








4.5回ほどムラがなくなるまで繰り返して塗ると表面が完全に黒くなりました



色も元の色と同じでドス黒いわけではなく、程よい色になってくれました。スーパーブルーと比べても違いが分かりませんでした









同じ要領でバレルホールも酸化させれば完了です、今回はトップコートを行いません



調べてみると溶液を水で薄めて色を調整する方や部品を直接溶液に浸してしまう方もいらっしゃいましたが、ブルーイングのやり方自体は特に決まった方法はないみたいです

今回は装飾というよりはキズ誤魔化しの為に使っただけなので参考程度にどうぞ



コツとしては塗るというより乗せるような感覚のほうが早く酸化してくれて楽でした、色を調整する場合は塗り重ねながら調整すると良いでしょう






一応今回の初ブルーイングで個人的に感じたメリット、デメリットを書いておきます


メリット
・やり方次第で塗装では出せない色艶が出せる
・地金部分のみを変色させるのでプラスチック等他の箇所に影響が出ない
・綿棒を使えば気軽に出来てキズ隠しにも便利



デメリット
・少し割高(約2000円)
・表面が変色しているだけなのでトップコート無しだとゴリゴリぶつけると削れます
・綺麗に色艶を仕上げるには下処理や後処理に手間がかかり、難易度が高い





まぁ無くて困ることもありませんが、あったらあったで少しは便利な気はします

機会があればキチンと前後処理を行って綺麗なブルーイングも行ってみたいです




次回はサイドシェルホルスターとストックパッド脱落防止対策を行います